今回はパタヤでマンスリーアパートを借りた経験を記事として紹介します。日本の賃貸事情とは全く異なるので事前に情報は仕入れていましたが、初めての経験と言う事もあり中々に手間取ったので、今後パタヤではなくタイでアパートを借りる予定の人の参考に少しでもなれば幸いです。
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タイの賃貸
日本で賃貸物件を借りる場合は主に不動産屋に行き、物件を紹介してもらうスタイルが主な賃貸の方法になりますよね?タイでももちろん不動産屋はあるのですが、数は日本と比べると物凄く少なく紹介される物件は高価なコンドミニアムの様な物件がほとんどですし、バンコクの様な都会でないと不動産屋を見かけません。
アパートの賃貸価格が安いので不動産屋の仲介手数料が利益に繋がらない事や、観光で成り立っている国ならではの観光客の長期滞在者がアパートを借りる事が多い事が要因でしょう。
アパートの賃貸の仕方
主に足で探したり口コミで探す方法になります。Facebookなどで物件を紹介している場合があったりします(もちろんタイ語表記)
パタヤに限らず街を散策していると「Rent Room」の看板や張り紙がしてあるのを良く見かけます。そう言う物件が賃貸の部屋であり空室がある可能性があります。
そこそこのアパートならば管理人室や入り口に受付がいるので勇気を出して声をかけましょう。
- 空室はあるのか
- 月の賃貸料金の価格
- デポジット(保証金)の価格
- 電気代や水道代の確認
- インターネットを使う場合はインターネットの有無
- 内見ができるのか
賃貸を借りるにあたって自分の家賃の上限金額ははっきりと決めておきましょう。安い物件はあるのですが、エアコンがついてないなどの場合に日本人が快適に過ごせる事はまず無いでしょう。
初めて行った土地でアパートを借りる人は転勤などの駐在勤務の人以外はあまり居ないと思いますので、今回は長期滞在旅行者をメインに記事を書いています。長期滞在旅行者の場合はその土地に数度来ている可能性が高いので、どのエリアに居を構えたいかはイメージしやすいと思います。
今回はパタヤでアパートを借りましたが、パタヤは物価が安いと言うのが私のパタヤ滞在を選んだ理由です。しかしパタヤでもエリアは多く存在します。
賃貸物件を探す
アパートを探す際にエリアは極力絞って行動しましょう。
今回私はパタヤでも比較的静かなナクルアの方向でアパート探しをしました。
激安ゲストハウスを2泊確保してレンタルバイクを借りてナクルアの町並みをバイクで走りながら見ます。
理想としては海の見えるアパートなのですが、そう言う物件は賃貸料が高価になると予想していたので、歩いて数分の位置で海が見えたら良いと言う風に妥協しました。
「Rent Room」の張り紙がしてある物件は多々発見するのですが、張り紙がしてあって電話番号が書いてあるだけです。私の英語力で自信はありませんでしたが電話してみます・・・が、電話が通じない事が非常に多かったです。こう言うのもタイミングだろうと割り切って物件を探しました。
店舗の2階以上がアパートの部屋の場合もありますのでそう言う物件のチェックもしながら、バイクをゆっくりと走らせます。
ちなみに私はできるだけ安くアパートを借りたかったので月6000バーツと言う風に一つのボーダーラインを引いてました。
いい感じのアパートを見つけました。
一階にジムもあります。
受付に声をかけると内見出来ると言うので部屋を見せて貰いました。
1階の部屋なので風景は期待できませんが、建物は凄く大きなアパートで屋上にはプールもあるようです。
賃貸料金を聞くとなんと12500バーツ/月
予定の金額の倍の金額です!
部屋の広さや装備を考えたらそうなりますね。場所が辺ぴな場所なので少しだけ期待してしまっていました。
沈没ファランしかいないようなアパートを見たりしましたが、入ってみたい物件に限って受付が居なくて電話しても繋がらなかったりと焦りました。
ビーチに近い位置の以前気になったアパートがあったので行ってみます。以前の旅行で見かけて気になっていた平屋のアパートです。カップルが部屋から出てきたので話しかけてみますと「このアパートはベリーチープ」と言う返事なので、期待して張り紙の電話番号に電話して見るとおばあさんが出たので通りの名前とアパートの価格を聞きますが、タイ訛りと言うかタイ語で話すので全くわかりませんが、最終的に18000バーツ/月と分かって諦めました。
こう言う感じで少しの計画で動いても中々目的のアパートが見つかりません。
そして無情にも時間は過ぎていきます。
ナクルアは実はほとんど知らない場所であったので効率よくアパートを回れなかったので、前回宿泊したソイ・ボンコットの方面に行ってみます。
もう日も落ちて暗くなり始めた頃に売店の前に「Rent Room 5000THB」と書いてあるのが見えましたので、バイクを停止して店内に入って話を聞きます。
主人と息子らしき人が店番をしてましたが、アパートの担当は別らしく奥様らしい女性が接客をしてくれましたので、5000バーツの部屋を見せてもらいます。もちろんエレベーターなんてありません。
デポジットは2ヶ月分を最初に払って退室の際に電気代と水道代と部屋の様子で返金金額が変わるそうです。
部屋を見るとベッドにむき出しのマットレスが置かれていて収納も無造作に置かれています。明らかに雑に扱われている部屋でしたが、寝泊まりするだけと考えてもシーツや日用品は自分で買い出しに行く必要があるのはどの物件でも同じでしょうが、私の中でしっくりこなかったので即決はやめておきました。
物件が決まる
ソイ・ボンコットで気になっていた物件があったので、アパート探しの二日目の朝にそのアパートを目指します。
サードロードからソイ・ボンコットの入り口にあり、1階にはマッサージ屋が並びローカルな激安レストランが周囲に沢山ある立地です。ゆっくりと滞在するには良い立地ですが、サードロードが近いのもあり目の前の道も車やバイクの往来が激しいので凄く静かとは言いにくいです。
前日にも訪れてみましたが受付は不在でしたが、気になったのでもう一度午前11時頃訪れてみました。
チャイムを鳴らすと女性が出てきたので、部屋の事を聞いてみました。
- 1番安い部屋で6500バーツ/月
- デポジットは最初支払い時に家賃2ヶ月分
- 電気代は1ユニット8バーツ
- 水道代は1ユニット30バーツ
- ルームクリーニング代金は失念しましたが300バーツくらいだったと思います
他に7500バーツ、8500バーツと1000バーツ刻みに価格が上がる部屋があるみたいです。
6500バーツの部屋を内見させてもらいました。4階の最上階ですがエレベーターはもちろんありません。
ベッドはキングサイズでふかふかですが、妙に熱が籠もっているのが気になりました。これは後に最上階で有る事が原因である事に気づきます。私が過ごすには適度な広さであり、キッチンこそありませんが基本的に食事は外食や屋台で購入予定だったので問題はありません、冷蔵庫も1ドアながら100L超えの大きな物で飲料を沢山冷やして置けるのは外こもりをするには良い物です。ドレッサーは作業机として使うことができそうですし、ドレッサーの横の鏡はクローゼットになっていて十分な衣類を収納できます。
気になった点は建物が古いからなのでしょうか、エアコンが物凄い旧式なので電気代が心配になりました。インターネットもブログを更新するつもりだったので、重要視していたのでWi-Fiのテストをスマホでさせてもらいますが問題ない速度で通信できます。
最上階である利点はバルコニーのこの見晴らしでしょう。
大きな窓が部屋を物凄く明るくしてくれます。
気持ちはここで決まっていました。
注意ポイント
内見の際には他のグレードの部屋も見せて貰う方が良いです。
食事をしながら考えて決定しました。
アパートのフロントです。契約すると建物に入るICキーと部屋の鍵が渡されます。
契約にはパスポートの提出とデポジット込の家賃を支払います。今回のケースだと13000バーツになりますね。このデポジットの領収書は紛失すると退室の際にデポジットが返却されないので無くさない様に保管しなければなりません。ちなみに退室の際に電気代と水道代が引かれた金額が返金されます。
滞在してみて感想
最初に入った部屋のエアコンが壊れてました。エアコンのスイッチを入れて数分後に部屋の気温は上昇し、廊下の方が涼しいと言う異常事態に陥ったのですぐにフロントに言いに行ったら部屋を変更する事で対応してくれました。
部屋を移動して数時間、中々エアコンが冷えませんので、また壊れてるのか疑いましたが先程の部屋に比べると明らかにエアコンから冷風が出ています。
ベッドに寝そべるとマットレスに籠もった熱気のお陰で体中から汗が吹き出しますので、とても寝てられませんので冷たい床で寝転んでいました。(入居日のすぐの話です)
推測する理由
- 最上階である為に屋根が焼けて熱気が上からどんどんやってくる
- 大きな窓は太陽光とともに熱を沢山部屋に取り込む
- 長らく部屋が使われていない為に太陽光でマットレスに熱が籠もってしまっている
- エアコンが旧式の為に冷却能力が低い
入居日はベッドのマットレスの熱気を冷ます為にエアコンをフル稼働し無ければなりません。実質まともに寝れる様になったのは2日目以降でした。
もしかしたらアイスノン系統の物を買って濡れない程度にマットレスの上に置いていれば早くマットレスを冷ます事が出来たかもしれませんね。
晴れた日は基本的に朝以外はカーテンを閉める。夜は寝る時以外開けると言う方式で熱対策。特に晴れた日の午後はエアコンフル稼働でも超快適な温度にならないので、水シャワーを浴びて体温を下げるかカフェに逃げたりする。
私は太っていて暑さに弱いので苦労しましたが、暑さに強い方(エアコンに弱い方)なら案外平気かもしれません。
私が他のグレードの部屋も内見して見た方が良いと言う注意書きをしたのは熱対策ですね。3階だと恐らくここまで熱に悩まされる事はなかったと思います。
1000バーツ差で部屋の熱に悩まされる事が減るならそれに越した事はありませんからね。
退室日は前もって受付に伝えて置く方が無難ですしスムーズに事が進みますが、いきなり退室すると言ってもマンスリーで借りてる観光客ならば対応して貰えます。デポジットの領収書を渡したら部屋をチェックされて、電気代と水道代の差額を返金されて退室になります。
滞在費を抑えると言う意味でアパートを選択するのは良いですが、こう言う部分も自己責任になるので良いアパートなど見つけたら定宿として定着させるのが長期滞在旅行者には良いでしょうね。